八代目こだわり
Commitment
一針一針心を込めて、伝統の技でご奉仕致します。
八代目 堀木貴文
国産表(熊本八代産ひのみどり表)には、生産農家の生産者名を捺印しております。また、工事完了時には、顔写真入りの製品表示書及び認定書を添えてお渡し致します。安心してご使用頂くために、生産者の顔が見える畳を目指しております。
当店 国産畳表 標準仕様
畳表の品質はイグサの長さ、織り込まれたイグサの本数、出来栄え等で決まります。
その中の1つ、たて糸(経糸)の強度も品質の目安です。たて糸とは畳表の表目(配、山)の中に入っております。綿糸(白)より麻糸(茶)の方がより強度があり、畳織機(動画参照)で織り込む際、沢山の本数のイグサを織り込むことが出来ます。本数を沢山織り込むということはイグサが密になり厚くなり目の細かい良質の畳表になります。当店価格表“国産畳表”は麻と綿のダブルたて糸の構成畳表を標準仕様としております。「たて糸 」と「熊本県産ブランド畳表」にこだわり、お客様にご提供させて頂いております。
生産農家さんが1つの田んぼで発育したイグサを長さによって選別し畳表に製品化します。1つのランクで50~300畳位製品化されます。受注枚数単位で購入するのではなく、1つのランクで仕上がった畳表全て購入する事で少しでもいい畳表を安く仕入れ、お客様に1つ上のランクの畳を、お値打ちに、ご提供出来る様努力しております。
イグサ農家さんは畳表を製品化したのち基本的に折りたたんで保管、出荷します。その際、畳表におり筋(布等を折った時出来る筋の様なもの)が付く場合があります。そのおり筋は時間経過にて分からなくなる場合や、ある程度修復可能ですが、まれに残る場合があります。当店は少しでもおり筋が付かない様、1枚1枚広げての保管、巻いての保管を徹底しております。保管場所にもこだわり、湿気によるカビ対策に、つし(農家さんの屋根裏保管場所)の様に2階の暗室にての保管を徹底しております。少しでもいい状態でご提供したい為の保管方法です。
当店では、レーザー器使用による採寸は採用せず寸法の正確性を追求する為、昔ながらの消シミズ割付法(ピタゴラスの定理を基礎とした採寸法)にて、柱の曲がり、寄せ、敷居の歪みを細かに寸法出ししております。それに加え、寄せ、敷居の厚みを図り畳厚製作時に調整し、出入り口などをフラットに近い状態に仕上げます。
堀木畳店の縁付畳の縁幅は全ての畳縁幅を8分幅(約24mm)に仕上げております。一般的な縁幅は、9分幅(約27mm)か一寸幅(約30mm)が主流ですので、約3mm〜6mm細い縁幅になります。畳の縁幅は細くすればする程、高度な技術を要します。では、なぜ細くするのか?それは、お部屋をスッキリと広く感じさせ、上品にするためです。2本並列の部分が太いと、くどく感じます。数ミリ単位でも格段と変わります。昔「畳は備後の5分縁で」という古典落語の下りがありました。これは「畳は備後表(広島産)を使い5分縁で仕上げた畳は最高に良い」という意味の言葉です。さすがに5分縁は今の畳表では仕上がりに難が出ますので、あまり使用致しませんが、それ程細い縁幅は良いということです。
縁なし畳の重要な工程に巾織り(通常畳のへりがついている部分)作業があります。近年、巾織り機が普及しておりますが、当店では細かい寸法に対応するのは手織りが一番だと考え、今尚、手織り製作にこだわっております。角止めも型崩れを防ぐため糸掛け手縫いに、こだわり製作しております。機械製作より手縫いの技術の方がいいと考える個所は今でも続けております。